USPは真似されやすくコモディティ化しやすい現状
USP(Unique Selling Proposition)とは
商品やサービス、ブランドが持つ独自性や優位性を指し、それらを使って競合と差別化を図ることを指します。
USPは顧客に購買行動をおこしてもらうための要素の1つです。広告やキャンペーン、ブランディング戦略などでその独自性を訴求します。
しかし技術の発展や情報過多の時代においては、USPは効力を持たなくなりました。
理由は競合も真似できないほどの独自性や優位性を打ち出すことができなくなったことや短期間で真似されてしまう様になったからです。
顧客が商品やサービス、ブランドを選んでくれる一般的な購買要因に「機能的価値」や「信頼性」などがあげられますが、もっとも簡単に差別化しやすい手段は「価格を下げる」ことです。
しかし「価格を下げる」ことは一番真似されやすいため、コモディティ化しやすい要因になります。
コモディティとは
日用品や生活必需品など生活する上で最も一般的な商品を指していましたが、技術の進歩もあり世の中に流通している商品の多くは同一類似商品で溢れ機能や品質にそれほどの差がなくなり、価格でしか差別化をはかれなくなった同一製品化を指します。
コモディティ化からの脱却
コモディティ化から脱却するためのブランディング
①ブランドがどの様にマーケットで認識されているか分析
↓
A
②これまで定義していた商品やサービスが持っていた価値、役割や客層など再定義
③これからどの様に認識されたいか?ブランドメッセージと共に考えた上でブランド体験、共感や信頼などを得て価値を高める
または
B
②顧客の立場に立って今あるUSP(独自性や優位性)を磨く
③アップデートしたUSPで体験や共感、信頼を得て価値を高める
こうした戦略を練った上で広告やSNS、インフルエンサーを活用してアテンションしていくか、広告を一切使わずにSNSでアテンションをかけてブランディングします。
ただしブランディングは一筋縄ではいきません。再定義した戦略が裏目に出る可能性もあります。
これまで通りのブランドメッセージが適していたにも関わらず新たな訴求をしてしまったことにより、裏目に出てしまうこともあります。
駆け引き的になってしまいますが、判断を誤らないために、市場調査をしっかり行う必要があります。
認知を広げるために話題になりそうなPRを仕掛ける
プレスリリースを打ったりSNSで話題になりそうなコンテンツを作成し、広告やインフルエンサーなどを活用して認知を広げるなど効果的です。
その場合、企画やコンテンツ自体が重要視されますが、企画を基にマス広告やSNS広告、インフルエンサー活用し一般ユーザーから話題を広げてもらえる様な企画が必要です。
ただしそうした戦略はコストがかなりかかります。
一気に認知を広げて話題を作ることで効果に期待は持てますが、費用対効果が合うか検討が必要です。
費用がかけられないのであれば、素直に広告を出稿してコストを抑えることも判断として正しいと言えます。
消費者と接点を持つことや直接取引することが重要
時代背景からも分かる通り、商品やサービスはコモディティ化しているもので溢れているうえ、小売りを中心とした販売形態をとっているため顧客ニーズや共感を得ることが難しくなっています。
古い体質から脱却できずマーケティングやPRに苦戦をされている企業も多い中、SNSなどを利用してブランドが顧客ニーズやインサイトなどを把握し、共感や自分ごと化、ブランド体験をしてもらうために消費者と直接接点を持つことや直接取引をするD2C企業も増えてきました。
こうすることでマーケティングやPRに活かすことができます。
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