テレビ視聴を超えたSNSの利用状況とSNSマーケティングを実施する意味

まずはSNSの利用者状況を知ろう!

下のグラフは「ICT 総研調べ」による”2022年度SNS利用動向に関する調査”から抜粋「日本におけるSNS利用者数」になります。

表1)2024年末には利用者数は8,388 万人、ネットユーザー全体に占める利用率は83.2%に達する見通し

表2)2022年4月に実施したアンケート調査で最も利用率が高かったのは LINE:79.5%、YouTube:62.0%、X(Twitter):55.9%、Instagram:52.9%、Facebook:24.6%、TikTok:19.7%、ニコニコ動画:11.4%、Pinterest:7.9%

以下は総務省発表・令和4年情報通信に関する現状報告の概要・第3章第8節・14. SNSの利用状況（日本・年代別）です
※出典:総務省発表 令和4年情報通信に関する現状報告の概要

可処分時間をSNSに使用

SNSが普及した結果、可処分時間をSNSに使うようになりその使用時間はテレビ視聴を上回りました。

(出典）総務省（2022）「国内外における最新の情報通信技術の研究開発及びデジタル活用の動向に関する調査研究」より
9 主なメディアの時間帯別行為者率

利用率からSNSマーケティングは無視できません

ICT総研の調査ではインターネットユーザーの約8割弱がSNSを利用している結果です。
これはLINEとYouTubeが大きく貢献していると思われますが、多くの方たちがSNSをPRやマーケティング等で活用しようと考えている媒体はtwitter(x)、instagram、tiktokだと思われます。

twitter(x)、instagramはそれぞれ50%越えた利用率がありますから、広告やマーケティング活用するには十分適している媒体である事が分かります。

総務省調査の年代別のSNS利用者状況では20代:57.8%、30代:53.5%、40代:37.7%、50代:30.3%、60代:18.3%がSNSを積極的に活用しています。

企業の広告・広報・マーケティングを担当されている皆さんは消費を担う20～30歳代に注目されていると思います。
その年代の半数以上がSNSを積極的に活用していることや、40代、50代も30%を越えた利用率から分かる通りSNSマーケティングは無視できません。SNSはもはやマス化しているとも言えます。

またtwitter(x)やinstagram、facebook、LINEなどを利用していて分かる通り、多くの企業がSNSアカウントを運用しています。これは企業側から見てもソーシャルメディア・SNSマーケティングがマーケティングのスタンダードになっていることもうかがえます。

SNSマーケティングを実施する目的は「売上」?「認知」「興味喚起」?

多くの企業がPRや広告、マーケティング活動を行う最終的な目的は「売上」です。

一般的に「売上」を達成するために伝統的なAIDMAやインターネットが普及してから使われる様になったAIDMAの様なマーケティングファネルにある各フェイズに様々なメディアをどの様に使うかまたは施策を講じるかなど設定します。
※AIDMA : 認知⇒興味⇒欲求⇒記憶⇒行動　AIDMA : 認知⇒興味⇒検索⇒行動⇒共有

マーケティングにおけるメディアは「ペイド」　「オウンド」「シェアード」　「アーンド」の4つに分けられ、それぞれに長けている所があります。

「ペイドメディア」は広告全般を指し認知に有効です。
「オウンドメディア」は公式サイトや商品やブランドのコンテンツサイトで商品やブランドに関する理解促進などに有効です。
「シェアードメディア」はtwitter(x)やinstagram、facebook、LINE、ECサイトなど一個人が起因したクチコミやレビューによって認知、興味喚起、好意、信頼に有効です。
「アーンドメディア」は企業がコントロールできない新聞・雑誌・テレビ・ラジオなどの4マス等のPRです。
SNSのクチコミやレビューサイトのレビュー等も同様にコントロールのできないメディアになりますが一個人が起因するメディアではなく媒体力のあるメディアとして分類しています。

SNSマーケティングは主に「認知」「興味喚起」「好意」「信頼」が有効です。

売上はブランドエクイティと価格帯、質によって商品やブランドの想起と買い場所で決まりますから、ブランドエクイティを向上させるためのSNSマーケティングで有効な「認知」「興味喚起」「好意」「信頼」獲得はモノが売れる要素の1つになり強力です。

SNSマーケティングで有効な「認知」「興味喚起」「好意」「信頼」獲得を無視してしまうと購買の機会損失になってしまうかもしれません。

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ソーシャルメディア・SNSマーケティングで企業の目的を達成するならクチコミ創出、媒体特性やアルゴリズムを理解した上でのアカウント運用、ユーザーのニーズやジョブを解決するコンテンツ提供、フォロワーとのコミュニケーションが重要です。これらの基盤はアカウント設計と言っても過言ではありません。
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